ホメオパシーの安全性と副作用について

2022-10-30

ホメオパシー(Homeopathy)は今から200年前にドイツで考えだされた医療体系です。西洋医学という治療体系、漢方医学という治療体系があるようにホメオパシーもひとつの医療体系です。 ホメオパシーで使う薬をレメディといいます。 植物、動物、鉱物など自然界に存在する物質を抽出して希釈と振盪を繰り返します。それを直径3~4ミリのショ糖にしみ込ませた小さな白い粒がレメディです。現在レメディは約5000種類以上存在しています。それを口に含んで溶かし、口腔粘膜から吸収させ身体症状を改善させます。現在では欧米を中心に世界中に広がっている治療体系です。レメディには原材料の分子は存在しません。なぜならばレメディは原材料を10のマイナス60乗から10のマイナス2000乗以上にまで希釈するからです。従って西洋医学的な意味での副作用はありません。レメディそのものは安全といえます。しかしその使い方によっては危険な状況にもなり得ます。レメディの選択を間違えるとレメディが本来持っている病気や症状の像を引き起こしてプルービングという現象が起きることもあります。

わが国では厚生労働省が『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』のホームページの中で代替医療のひとつとしてホメオパシーについて紹介しています。またWHO世界保健機構ではホメオパシーについて「ホメオパシー薬の調製と取り扱いに関する安全指針 safety issues in the preparation of homeopathic medicines」を出しています。その中で下記のように紹介しています。① 全世界で5000種類以上のホメオパシー薬が製薬会社によって製造されている ② レメディは原材料の段階的な希釈と振盪で作られ高濃度から低濃度まで色々ある ③ ホメオパシーは世界80か国以上で通常の医療の一つとしてもちいられている ④ フランスでは5人に1人がホメオパシーを利用している、また医師のみがホメオパシーを行っている ⑤ ホメオパシーは西洋医学を補うものでありホメオパシーの診療は医師による西洋医学の診察と併用して行われなければならない ⑥ レメディ服用によって症状が悪化したり新しい症状がでたらすぐ服用を中止し担当医師に相談する。⑦ 医師免許を持たない自称ホメオパスによる治療は命にかかわることがある。従ってホメオパシーは西洋医学の知識を持ちかつホメオパシーに関する十分な経験を持つ医師が行うことが絶対条件です。ちなみに当クリニックではイギリスの薬局方により西洋薬とおなじ基準で作成されたレメディをイギリスより輸入して使用しています。また過去10年に有害事例を経験していません。ホメオパシーの副作用についてさらに詳しく知りたい時は下記のサイトを参考にして下さい。

お医者さんのホメオパチー         http://www.jpsh.info

日本メディカルホメオパチー医学会(旧日本ホメオパシー医学会)http://www.jpsh.jp

厚生労働省eJIM | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト (ncgg.go.jp)

World Health Organization. (‎2009)‎. Safety issues in the preparation of homeopathic medicines. WorldHealthOrganization. https://apps.who.int/iris/handle/10665/44238

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