月経前症候群PMS とホメオパシー

2023-06-17

36才の女性は大学卒業後オーバーワークで体調をくずしてメンタルクリニックに通ったがこの時に月経がとまってしまった。婦人科でもらった排卵誘発剤で月経はくるようになった。しかしそのころから月経前になると体調がおかしくなった。月経開始の12日くらい前からイライラ、無気力、集中力がなくなる、涙もろくなる、もの悲しくなるなどすごく情緒不安定になった。また息苦しくなったり、体重も増え、便秘にもなった。月経が始まると3~4日で回復した。結局、調子のいいのは月経が終わりしばらくの間だけだった。漢方と低用量ピルを服用したが改善しなかった。ホメオパシーを希望して当院を来院した。気分屋、涙もろい 制御できなくなる、ちょっとだけ頑張り屋、まじめで素直ねと人に言われる。暑がりで暑いと大変で夏は苦手、夏の夕方は耐えがたい。逆に冬の寒い晴れの日など寒いほうが体調はいい。春先は特に調子が悪い。喉が渇きやすく、外の空気をすいたく散歩が好き。これらを参考にしてレメディとしてレメディを選択した。 排卵期頃より1日1粒で10日間服用した。2ヶ月後には落ち込みはほとんど無くなった。睡眠もとれている。特に不安を感じずに毎日を過ごしている。6ヶ月後には月経前は少し眠くはなるが、気になるほどではなくなった。以前のような辛い症状もない。いつの間にか月経がくるという感じで、すっかり落ち着いた。ホメオパシーではホルモン療法と違って症状だけからあるいは病名からレメディを決めるのではない。暑がり、寒がり、汗かき、のどが乾きやすい、甘い物が好き、酸っぱいものが好き・・・などの体質やのんびり屋、心配性、優しい、おとなしい、負けず嫌い・・・などの性格や考え方も考慮してレメディを選択します。卵巣だけを対象とした治療ではなくその人を対象としたホリスティック(全人的)な治療を行います。したがって同じでも患者さんによって使うレメディは異なります。なぜなら体質や考え方は人により違うからです。患者さんひとりひとりの体質にあわせたいわゆる究極のオーダーメード医療となります。

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